平成30年度の二級建築士学科試験は、平成30年7月1日(日曜日)に行われます。学習を続けてこられた皆様は、最後の追い込みをされていらっしゃるのではないでしょうか。

二級建築士の学科試験には、「計画」「法規」「構造」「施工」の4つがありますが、今回は、「施工」に関して、最後の約1ヶ月の学習をどのように進めるのが効果的か、詳しくお伝えしていきます。

1.施工の概要

毎年、「契約・計画・管理」5問、「各部工事」18問、「その他」2問程度出題されています。施工者が現場を管理する上で必要な基本知識や留意事項が出題されます。
各工事の流れを大きく捉え、しっかりイメージを持ち、粘り強く学習すれば高得点が狙える科目です。

(1)丸暗記に頼らない

専門用語(カタカナ語も多い)、建築材料の性質、着工してから建物が完成し竣工するまでの一連の工事の流れなどは、丸暗記で覚えるのはつらく、覚えたことを忘れてしまいやすい分野です。できるだけ、イメージを伴った学習を行うことが大切です。

身近に施工現場(木造住宅、鉄筋コンクリートマンションなど)がある場合、毎日その進捗具合などの観察を行うことも効果的です。

(2)過去問中心の演習

他の科目に比べると、過去問の出題が多いため、過去問を確実に得点する繰り返し学習が必要です。過去問にとりかかったら、答えの選択肢だけではなく、確実に正答であるとわからなかった選択肢も、できるだけテキストに戻って確認するようにしましょう。

(3)暗記手帳を作る

特に自分が覚えられなかったところを、正答を答える形式で小さめの携帯できる手帳に記入し、隙間時間に確認するとか、睡眠前に確認するなどの方法も有効です。

「エビングハウスの忘却曲線」でも明らかにされていますが、人間は基本的に忘れますので、一夜漬けよりも短時間でも毎日何回かに分けて覚えることで、脳に重要であると認識させるほうが覚えやすくなっています。

(4)公開模試を活用する

実際の本試験での時間配分や、現在の学習の進捗状況を確認するためにも、各種専門学校の公開模試を活用することをおすすめします。

実際の本試験では、10時から13時の3時間が「計画」及び「法規」、そして14時10分から17時10分の3時間が「構造」と「施工」になっており、3時間の中の時間の使い方は任されていますので、得意なところから取りかかるなどの作戦を立てて実行してみてください。

その結果を活かして、本試験での時間配分を検討していただければと思います。

以上、平成30年度の二級建築士学科試験に向けて、「計画」の効果的な学習方法をお伝えいたしました。一部でも参考になりましたら、ぜひご活用ください。