平成30年度の二級建築士学科試験は、平成30年7月1日(日曜日)に行われます。学習を続けてこられた皆様は、最後の追い込みをされていらっしゃるのではないでしょうか。
二級建築士の学科試験には、「計画」「法規」「構造」「施工」の4つがありますが、今回は、全教科に共通していることに関して、最後の約1ヶ月の学習をどのように進めるのが効果的か、詳しくお伝えしていきます。
1.学習時間の確保
この直前期には、仕事の忙しさを言い訳にせず、毎日の生活の中できちんと学習時間を確保することが必要です。合格される方の1週間における平均学習時間は約15時間です。つまり、1日2時間以上となりますので、どの時間帯に行うかの再検討が必要です。短時間でもできることの積み重ねでも構わないと思います。何よりも、資格を取り切るという強い意思をもって取り組みましょう。
(1)反復学習が大切
これからは新しいことを勉強するよりも、いままで使ってきた問題集を繰り返し取り組むことで記憶の定着を図ることができます。その際に、間違えたところだけではなく、記憶があやふやなところもテキスト等で確認し、正しい知識を覚えることが大切です。二級建築士試験に出題される範囲は膨大ですから、模擬試験のたびに一夜漬けのような形で学習するよりも、日々、反復学習した方が記憶の定着には効果的です。
(2)過去問や練習問題等に取り組むときの工夫
問題によっては、図を描いたり、計算式を書き出して解くことが必要です。一見すると遠回りに見えるかもしれませんが、その方が間違いを減らしたり、視覚的効果で覚えやすくなったりします。本試験では、過去問の問題で正答率に大きな差ができます。
(3)自分だけの「お宝ノート」を作成する
間違えたり、記憶があやふやだったりしたところをまとめるために、1冊「お宝ノート」を作成しましょう。この「お宝ノート」を隙間時間や、模擬テスト前に確認するだけで、効果的な反復学習に繋がります。何度も間違えているところは、何度も書き出すことになりますから、必然的に自分の弱点強化に繋がります。(4)模擬試験を活用しましょう
各講習機関、あるいは会社などで、本試験の前に模擬試験が受けられることと思いますので、ぜひ、受講して、自分なりに時間配分を試してみたり、その時点での定着度を図ることが大切です。覚えるばかりの「インプット」ではなく、その「インプット」したことを確実に覚えるためには「アウトプット」が有効な手段となってくれます。その中で、見たこともないような「初出題・新傾向の問題」などに触れることができると思います。
本試験では、過去問だけではなく「初出題・新傾向の問題」も必ず出題されますので、解きっぱなしにしないで、「お宝ノート」にまとめましょう。
以上、平成30年度の二級建築士学科試験に向けて、残りわずかな期間の効果的な学習方法をお伝えいたしました。一部でも参考になりましたら、ぜひご活用ください。