平成30年度の二級建築士学科試験は、平成30年7月1日(日曜日)に行われます。学習を続けてこられた皆様は、最後の追い込みをされていらっしゃるのではないでしょうか。

二級建築士の学科試験には、「計画」「法規」「構造」「施工」の4つがありますが、今回は、「計画」に関して、最後の約1ヶ月の学習をどのように進めるのが効果的か、詳しくお伝えしていきます。

1.計画の概要

毎年、「建築史」2問、「計画原論」8問、「計画各論」8問、「建築設備」7問程度出題されています。各項目から幅広く出題されていて、簡単な年もあれば難しい年もあり、毎年の難易度は変化しています。

新規問題の出題比率が高く、最近は、省エネ関連の問題やバリアフリー関連の数値等が新しく問われることが特徴となっています。

(1)「建築史」

過去問が繰り返し出題される傾向があり、出題は広範囲です。年代、設計者、特徴をテキストと問題集を活用し、確実に押さえましょう。

(2)「計画原論」

原理・原則をきちんと理解することが重要です。そのためにも、文章で書かれていることをずに描いてみると効果的です。

換気(必要換気量・換気回数)や熱(熱貫流量)の計算問題は、過去問が何度も出題されていますから、過去問を繰り返し解いてみましょう。

紛らわしい単位や用語は、自分なりに覚えやすいゴロなどを使ってみたり、自分で用語集を作るなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。

アルファベット用語やカタカナ用語の定義は覚えにくいですが、本試験いおいて出題されやすいところです。特にアルファベット用語は、単純にその用語だけを覚えようとするのではなく、元々の英語の意味を理解していると忘れにくくなります。

(3)「計画各論」

日常生活に身近な住宅・図書館・病院・学校等の各種施設に関する出題であり。多くの受験生が得意としていますので、必ず得点できるようにしましょう。

そのためにも、普段から、建築物や空間スペース、設備、家具などを常に意識して見るようにしましょう。そうすることで、暗記だけにならず、応用問題が出た時にも対応できるようになります。

また、ここで学習したことが、「設計製図試験」の際の知識として役立ちます。

(4)「建築設備」

設備に関しては、できるだけ図やイラストを活用してシステムを理解しましょう。そのためにも、身近な生活環境にある設備(空調、給排水、電気等)に関して、どのような方法で、どのような特徴があるのか関心を持つようにしましょう。

以上、平成30年度の二級建築士学科試験に向けて、「計画」の効果的な学習方法をお伝えいたしました。一部でも参考になりましたら、ぜひご活用ください。