一般社団法人建築図面受注センターでは、ネット集客の成功事例をもとに、建設業に対してWEBを活用した経営コンサルティングを行っています。

今回は、ホームページ制作による工務店の成功事例をお届けします。

相談者は、地方の工務店の二代目大工(個人事業)。
弊社の建築図面作成業務における登録設計事務所として、仕事をしたい旨の相談がありました。しかし、大工なのに設計事務所?と疑問に思った私は、理由を聞いてみました。彼の話は以下の通りです。

・父親のもとで長年大工として経験を積んできたが、その父親が病気になってしまった。
・いざ自分が後を継ぐにあたり、今後大工だけで生計を立てていくのに不安がある
・一級建築士も取得しているので設計事務所として仕事の幅を広げたい。ぜひ力を貸してほしい

皆さんは、これを聞いてどう思いますか。

私は率直な感想として、若干の違和感を覚えました。
その理由として、彼は大工で一級建築士という自分の「強み」に気づいておらず、将来を不安視し、負のスパイラルに陥っていたからです。

そこで私は、大工さんが建築設計事務所として今後強化していくよりは、先代の後を継いで自社の強みをいかに発揮していくかについて、いくつかお話しました。

話の流れで、自身が簡単に作成したホームページでは、営業にするにあたり心許ないので、ホームページを再構築したいという要望がありました。弊社のホームページ制作サービスをご契約されるに至ったわけです。

ホームページを作成するということは、自社の強みを再確認する非常に良い機会になります。当社のホームページ制作は、一般的なホームページ制作とは異なり、コンサル的要素も含まれています。つまり、一括丸投げでこちらが制作することはありません。

まず最初にご依頼主様の頭の中身を言語化してもらうワークをたくさんしてもらいます。そして、自分の強みの再確認や改善点など、多くの課題がみつかりブラッシュアップにつながっていきます。

ホームページの再構築するうえで、当社として最も重要視したのは以下の点です。

■自社の強みを理解する■

ホームページを制作するにあたり、このような質問を相談者にしました。

「なぜ大工の仕事をしようと思ったのか。他社との違いは何か。そして貴社の一番のウリは何か。」

相談者に質問しても一向に答えが返ってきませんでした。私は、お話しを聞いているだけで強みが何かはある程度理解できたため、質問を細分化して、質問に答えていただく形で頭の中を整理してもらいました。つまり、自分で気付いてもらう手法をとったのです。

その結果、工務店の一番の強みはなんだったのか…

ズバリ。
・山から自分たちで良い木を選別し、製材所で丸太を加工する
・一本物の丸太を桁として使用したり、自分たちで墨付けして手刻みする
・日本古来のお城のような本格和風住宅を建てることのできる技術の高い工務店

このような技術力を持ちながら、なぜ自社の強みが分からなったのか。

相談者の答えは、「いつも当たり前のようにやっているから、それが特別なことなのか分からなかった」とのことでした。これこそ盲点なのです。皆そこに気がつかないのです。

当社のコンサルティングは、「盲点に気づかせる」「機能不全を解消させる」ことにあります。そこを最も重要視しています。

ホームページを作り変えてから、ほどなくして、その技術力に興味をもったお客様(建築で著名な大学教授)から別荘の受注がありました。
今までは、地元のお客様に対して紹介で仕事を受注していましたが、ホームページからも仕事の依頼が来るようになりました。しかも富裕層から。

このポイントについてはまた別の記事で書きますが、ホームページを再構築しなければ、そのような出会いにもつながらなかったのは言うまでもありません。

ホームページの再構築とは、自分の強みの再確認する絶好の機会となります。
思うような結果が出でいないという方は、それが再構築の合図です。

当社では、単なるホームページ制作ではなく強みを最大限生かす、ホームページ制作と経営コンサルティングをしています。

何かお困りごとがございましたら下記の各サイトにお気軽にご相談ください。
建設業経営支援センター