コロナウイルスの影響で、出かけられなくて途方に暮れている今日この頃…。

皆様の方は大丈夫でしょうか。

 

業務の方はと言いますと、弊社はもともと業務体制がテレワークのようなものですので、何とか「いつも通り」を続けることができています。

早く終息の兆しが見えて欲しいものです…。

 

さて、今日も今日とて、建築巡りをば。

福岡県で去年の夏に見てきた建築を紹介いたします。

 

1日目

 


 

 
 

初端は大宰府天満宮から。

 


 

流石は学問の神様、菅原道真ですね、列が長すぎます。

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こちらはその参道の途中にある、スターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店。

隈研吾の設計です。

 


 

 

比較対象として、こちらをご紹介。

同じく隈研吾設計のサニーヒルズJAPAN(東京)。

こちらでは、地獄組と呼ばれる組み方で構成された木材が構造全体を担っているようです。

ファサードだけを見ても全然雰囲気が違いますね。

 


 

ちなみにこちらのお店のパイナップルケーキは感動する美味しさです。

 


 

さて、話を戻しまして、スターバックスの内部空間はこんな感じ。

天窓からの光が木材の隙間から降りてきて柔らかな印象を受けます。

明るく奥行もあるため、細長い敷地なのに狭さを全く感じませんでした。

 


 

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今度は参道を少し逸れたところにある、九州国立博物館へ。

 

 
 

 
 

「国立」と付くだけあって、非常に大きな博物館でした。

展示室に入るまでの動線は全体が一つの吹き抜け空間の中にあり、開放感がありつつも一体感があるような、ほどよいバランスの空間でした。

そんな大空間であるのに全く騒がしく感じなかったので、おそらく音環境については綿密に計算されているのだと思います。

常設展示は大陸に近いが故に交易の拠点となった九州の歴史といった内容でした。

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博多駅に移動してそこから散策開始。

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黒川紀章設計の福岡銀行。

一階には外に開けたカフェもあり、屋外でくつろいでいる方もいらっしゃいました。

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赤煉瓦文化館。

設計者は東京駅を設計したことでも知られる、辰野金吾です。

この日は休館日で、内部を見られなかったのが少し残念でした。

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川沿いの風景。

海も近いからでしょうか、潮の香りがするような気がしました。

もしかしたら汽水域なのかな。

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散策が終わって、その日の宿へ。

 


 

 
 

ホテル・イル・パラッツォです(アルド・ロッシ設計)。

日本初のデザインホテルだそうです。

内装は正方形と1:2の長方形を組み合わせた幾何学模様でシンプルだけど洗練されたデザイン。

ただ、一度改装しているらしく、どこまでが元のままなのかはわからなかったです。

 

 
 

2日目

 


 

2日目は門司へ。

こちらが重要文化財にもなっている門司港駅の旧駅舎。

 


 

 
 

 
 

現在は1階にカフェ、2階にはレストランなどが入っています。

こちらの窓口は使用されておらず、現在の改札は旧駅舎を通り抜けた先にあります。

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駅の周辺の風景。

ファミリーマートが色を抑えていますね。

コンビニが周辺の景観に合わせている例は他の都道府県にもあり、私がさっと思い出せるのは、もう閉店してしまった京都の八坂神社前のローソンです。

景観に配慮されていることがわかります。

 

 
 

 
 

「レトロ」という言葉が良く似合う街並みです。

 

 
 

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門司港レトロハイマート(黒川紀章設計)。

超高層マンションですが31階に展望室があり、ぐるりと見渡せます。

 


 

 
 

門司港の駅や港の風景とともに、遠くには下関(山口県)を望むこともできます。


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ちなみにこちらは関門トンネル。

海底の県境。

 

おわりに

黒川紀章やアルド・ロッシ、今回は回れませんでしたが、ネクサスワールドをコーディネートした磯崎新など、福岡には都市との関係性を考える建築家たちの建築が多い気がしました。

また、その一方で博多は京都・奈良についで寺社仏閣の多い地域だそう。

時代も様式も多種多様な建築が混在する、魅力的な街でした。

 

九州国立博物館ホームページ

(施工の様子も見られますので興味のある方は是非こちらを)

https://www.kyuhaku.jp/museum/museum_info06.html

 

福岡のデザイン100

(福岡銀行とホテル・イル・パラッツォ、赤煉瓦文化館などが紹介されています)

http://100.f-design.gr.jp/2012/01/27/%e9%b3%b4%e3%81%8d%e5%a3%b0%e3%81%ae%e9%80%a3%e6%83%b3/

 

アルド・ロッシとホテル・イル・パラッツォについて

http://www.ilpalazzo.jp/aldorossi.php

 

※写真はすべて筆者撮影

 

※設計者などの人名は敬称略